「不登校・高校中退・ひきこもり」の情報提供サイト<あした、いいことあるかな…>
あした、いいことあるかな…(トップ) > 「いじめ」について > 「いじめ」が人の成長に与える影響、その他
不登校ってなあに?
学校じゃ教えてくれない進路情報
学校行かなきゃなんないの?
子どもが学校に行か(け)なくなったら
「ひきこもり」ってなあに?
ねたろーのこころのはなし
「あした、いいこと」ご利用について
「いじめ」について

「いじめ」や暴力のない環境で、すべての子どもが育つことのできる社会を。
「いじめ」や暴力のない環境で、すべての子どもが育つことのできる社会を。「あした、いいこと」の願いです。

壁紙変える?

「いじめ」が人の成長に与える影響、その他

「いじめ」の被害を受けた人の人格形成上の問題

 当サイトは、人格形成に一番大事な10代の人がお客様の中心ですが、この大事な時期に「いじめ」の被害に遭うことで、その人の将来に深刻な影を落とすことになります。

 当サイトでいただく相談の中に、「いじめに遭ってから、相手をいつも意識するようになり、前みたいに人と話せなくなった」というものがよくあります。そのためのストレスから、リスカなどの自傷行為に及んでしまう子も少なからずいます。

 「いじめ」の被害に遭うことで自分に自信が持てなくなり「自己主張」ができなくなります。結果として就職できなくなり、成年後に「ひきこもり」状態や「ニート」になる可能性が高いです。また、就職などはできても、相手のことを考えすぎるためストレスを感じやすく、職を転々とする人もいます。

 また、自信が持てなくなると、「恋愛」をすることが難しくなり、結果として生まれる赤ちゃんも減るでしょう。少子化が社会問題になっていますが、その遠因に「いじめ」があるように思います。また、同年代の異性と向き合えず、幼い子に関心を示す(「小児性愛」と呼ばれる)状態になる人もいます。実際、'04年に奈良県で小学1年の女の子が殺された事件の加害者は、中学時代に「いじめ」を受けていたということです。

 もっとも、「いじめ」の被害を受けた人すべてがこうなるとは言えませんが、少なくとも、「タバコと肺ガン」程度の因果関係はあると私は考えています。こういったことからも、「いじめ」を放置していることは問題です。まさに、被害を受けた子の将来、希望、そして家族を奪ってしまいますし、そういう人が増えれば、それこそ、日本滅亡にもつながるでしょう。

 とはいえ、被害を受けている子どもの中には、「いじめられるのは私が頑張らないから。」「自分が変われば周りも変わる」と思っている子もいるようで、本当にかわいそうに思います。担任やカウンセラーから吹き込まれているのかもしれませんが…。もちろん、そのような考えでやっていけるのなら構わないのですが、苦痛なのであれば、自分のされていることを我慢せずに人に話してほしいです。(次項も参照)

 それ以前に、「いじめ」で学校に行けなくなると、本来学ぶことができるはずの教養などが習得できなくなり、本来進学できるはずの進路に進めなくなります。塾や家庭教師や通信添削など、勉強する方法はたくさんありますが、学校に行ってない状態では、勉強したにしても、どうしても勉強する分野が偏ってしまいます。「いじめ」が原因で本人の意思に反して学校に行けない子に、どのように教育の機会を保障するのか、それも大きな問題です。

 加害者の「その後」の問題

 私は詳しくは認識していませんが、「いじめ」を放置したことで、「いじめた」側はその行為を咎められず、その行為を「してもいいこと」として認識するようになります。結果として、他の人にも同様の行為をおこなう可能性があり、それらがさらに深刻は犯罪につながっていく恐れもあります。

 

「いじめ」に関してよく言われること

 「いじめられる方が悪い」

 「いじめられる方が悪い」と被害者に責任を押し付ける人(教師に多い)がいますが、上記のように「いじめ」の行為自体が犯罪です。そのように言うこと自体、犯罪を「やってもいいこと」と認識していることになります。

 また、「いじめる側にもいろいろ事情がある」という人もいます。でも、「事情」があるのはみんな同じで、事情があるからといって「いじめ」をやっていい理由にはなりません。そのことについて、どう思われますか?

 もし、そのように言うのなら、被害者の方はどう向き合っていけばいいのでしょうか? 弁も立たず、腕力も相手とは比べ物にならないはずです。だから、「いじめ」がエスカレートするわけです。さらに、「いじめ」が原因で学校に行けなくなっても、親はまず学校に行かそうと、子どもに辛く当たります。そういう中で、被害者の子はどうすればいいのか、真面目に考えてほしいと思います。

 いじられキャラ

 「いじられキャラ」というのをよく聞きます。特定の人をいじる・やじることでその場の雰囲気が明るくなったり和んだりすることがあります。その人が「いじられる」ことを不快に思わない限りは問題ないのですが、その人が「ここにいるためには、こういう役割しかない」という理由でそういう役を受け入れていたり、そういう役割が長い期間特定の人に集中しているのであれば、それは望ましいことではありません。始めのうちは不快に感じなくても、時間が経つにつれて不快感に変わることもあるからです。

 もし、あなたのいる集団にそのような人がいるなら、本当にその人が「いじられる」ことで不快に感じてないか当人に確認することが必要ですし、そういう役が特定の人に偏らないよう配慮することも必要でしょう。

その他「いじめ」の話

 「いじめ」はどこから始まる?

 「いじめ」の原理を突き詰めると、相手に対する嫌悪感(恨み、妬み、ひがみなど)や優越感があるように思います。そして、何らかの行動に出て、相手を不快にさせるのが「いじめ」であり、これらは子どもに限ったものではありません。

 とはいえ、人間には「理性」というものがあります。もし、相手に対して嫌悪感を抱いても、それは理性で一旦止めるべきなのです。「我慢しろ」ということです。それができずに、相手の悪口を言ったり、暴力を振るったり、相手の所有物を隠したりすることは、人間として許されないことではないですか? そんなことは、犬やネコのやることです。

 「『いじめ』は競争のうちだ」と言う人がいます。複数の企業などが同じ商品やサービスを売れば、そこには競争が生まれます。でも、競争に負けたからといって、それで死ななければならないことはありません。それで仕事を失えば、雇用保険がもらえるし、生活ができなくなれば生活保護を受けるなどのセーフティーネットがあります。競争以前に「生きている」ことが前提で、言ってみれば「共生あっての競争」ということです。「いじめ」というのは、「競争」ではなく「共生」を脅かすものです。その根拠は、先述しています。

 学校側の対応について

 「いじめ」問題は、学校の危機管理の問題だとも思います。

 最近「不審者対策」として、校門の前にガードマンがいることがあるのですが、こういった対策を人間の体の機能に例えれば、「不審者問題」は「ウイルスとの戦い」と言えるでしょう。もし人間の体内にウイルスが侵入すれば、各種の防御機能が働きウイルスをやっつけますよね。同じ様に学校でも、人の出入りを厳しくチェックしたり、高い塀で学校を取り囲めば、そういう人が学校に入ってくることはなくなるでしょう。つまりは「不審者(ウイルス)は悪だ」というスタンスで対策が取れるわけです。

 じゃあ、「いじめ」は何でしょうか? 「いじめ」を行う者は、元々は悪い奴ではありません。それがあるきっかけで自分より弱い立場の者に危害を加えるようになります。これを人間の体に例えれば、「癌」(ガン)に他ならないでしょう。「癌」を治すために、どんなことをするでしょうか? 医学も進歩しましたが、基本はまだ「癌」を取り除くことです。学校でこれと同じことができるかどうか・・・。「いじめ」の加害者は、もともとは悪い奴ではありません。だから、「不審者(ウイルス)」のような対策は取れないのです。

 結果として、私の経験からも他の人の話からも言えることですが、学校側は話をウヤムヤにして、被害を受けた子は学校に行けなくなり「心の病」と闘うことを余儀なくされます。「行けなくなる」と「甘えている」みたいな偏見にさらされ、2次的、3次的被害を受けることも少なくありません。一方で加害側はのうのうと学校で楽しく過ごしている、あまりに不公平ですね。

 実際、学校に包丁を持って侵入し、子どもたちを次々に刺した人がいて、学校側が「ウイルス対策」に躍起になっているのはわかりますが、「対策」についてはどう考えているのでしょうか?

 もっと悲惨な私学の「いじめ」

 最近、経済的に裕福な家庭の子は、中学校から私学に通うそうです。でも、私学での「いじめ」は公立以上に強烈な印象を受けます。私立の場合は、「辞めろ」という意味合いの言葉の暴力が多いからでしょうか?

 「あした、いいこと」の掲示板にあった話ですが、「礼拝の時に、『あんたなんて辞めてしまえ』と言われた」とか、「先生に相談したが、いじめの相手が成績優秀だったため揉み消された」なんて話もあり、「どうなっとんねん」、という感じです。

 「礼拝の時に」とありますが、ミッション系の学校で、週2回、敷地内にある教会で礼拝をするのだそうです。キリスト教を学ぶ授業もあるそうです。いらんことですが、キリスト教の教えに皆が従っていれば、「いじめ」なんて起こらないはずですよね。

 さらにある学校(その地域では有名な進学校だそうです)では、「辞めると、自分の順位が1つ上がる」というので成績のいい子がターゲットになったり、 以前にお母様(こちらも毎年東大の合格者を出す学校)からの相談にあったことですが、「暴力事件が絶えない」という話もありました。

 東京都の教育委員会が、都内の私立の中学校に対し通達文を送ったそうです。(04〜05年頃の話) 「私立の中学校を辞めて、公立の中学校に転校する生徒が多いが、転校してきた生徒たちは、精神的に病んでいたり、心の傷を抱えていることが多く、こちらも対応に苦慮している。」という内容だったかと思います。 私立の「ウリ」というのは、「教育レベルが高く、いい大学に進学する人が多い」ということでしょう。でも、その歪みがこういうところに出て来ているのなら、大きな問題です。