「不登校・高校中退・ひきこもり」の情報提供サイト<あした、いいことあるかな…>
あした、いいことあるかな…(トップ) > 「いじめ」について > 『「いじめ」報告書』を書きましょう!

『「いじめ」報告書』を書きましょう!

『「いじめ」報告書』とは?

 あなたの身の回りで、「いじめ」や「いじめ」のようなことがあれば、『「いじめ」報告書』に必要事項を書いていただき、これを学校の先生や教育委員などにお知らせいただきたいのです。

 「いじめ」をなくすためには、被害者の人が声を上げるだけでなく、その周りの人たちの力が必要だと、私は強く感じています。「チクリ」とか言われるかもしれませんが、これは「告発」であり、恥ずかしいことではありません。

『「いじめ」報告書』を作成する

 出来はよくありませんが、用紙を作ってみました。よろしければ、お使いください。これを使うことによって、あなたの負担が少なくなれば幸いです。

『「いじめ」報告書』(PDF版)
印刷して筆記具で書き込む場合

『「いじめ」報告書』(Excel版)
パソコンで書き込む場合/一度PCに保存してからエクセルで開いてくださいね。

 『「いじめ」報告書』の提出先として考えられる人・組織

 ねたろー(当サイトの管理者)には送らないでください。全然意味がありません。

 「提出前に見てほしい」とかいうのでしたら、メールで連絡いただけば応じます。また、「提出しました」という連絡などがあると嬉しいです。

 書き込み方

 難しくはないと思いますが、私の方で考えている書き方をお知らせします。

書き込み方

@ 記入日の日付

A 提出先の名前

 あなたと「いじめ」の被害者・加害者が同じクラスで、提出先がクラス担任であるのなら空欄でもOKです。書く場合は、下の記入例を参考にしてください。

 あなたと「いじめ」の被害者が別のクラス、あるいは被害者の兄弟姉妹などの場合は、「(学校名) ○年△組 (担任の名前)」という感じでお書きください。

 カウンセラーや保健室の先生に出す場合も、空欄でかまいません。

 あなたが在籍する学校の学年主任・教頭・校長に提出する場合は、名前の後にそれぞれの肩書きを続けてください。例:○○○○校長

 教育委員に提出する場合は、「○○市教育委員会」と記入してください。

B 「いじめ」を目撃したか、あなたが被害者か?

 PDFファイルから印刷した場合は、どちらかに丸を付けてください。

 エクセルなどで編集する場合は、異なる方を消してください。

C 記入者の名前

 基本的には、カッコ内にはあなたの所属(クラス名、部活の名前など)、カッコの右にあなたの名前を記入ください。書けない場合は空欄でもかまいませんが、下の例のように性別や学年、HNのみを書いてもかまいません。

 印鑑を押す必要はありません。

D 記入者と被害者との関係

 記入者と被害者との関係をお書きください。例:「友人」「同じ部活に所属」「姉妹」など。

E 被害者と加害者の名前

 被害者の名前は必ず記入、加害者は名前がわからない場合は身体的特徴などを書くといいでしょう。それでも書けない場合は「?」とでも書いてください。

 この項目は2段に分けてありますが、被害者・加害者と直接関わりがない人(要は担任以外の人)に提出する場合に、それぞれのクラスや部活の名前、学年などを書くといいと思います。(例:1年4組、バスケ部1年 など)

F 日時・場所

 「いじめ」の被害に遭っていた日時・場所をできるだけ詳しくご記入ください。

G 「いじめ」の内容

 何をされて、それに対してどのように感じたのかを詳細にお書きください。他の人の「いじめ」について書く場合は、被害者の子がどういう感じだったかをお書きください。また、教師などの「大人」がいた場合は、彼らがどういうふうに対処したかも記入ください。

 下の記入例も参考にしてください。

記入例です。

 こんな感じになります。「いじめ」の内容は5つまで記入可能ですが、もっと必要な場合はさらに印刷するなどしてご用意ください。

 下記に登場する名前は、すべて架空です。

書き込み方

 書き込み上の注意

 事実以外は絶対に書かないでください。また、自殺・犯行予告には使用しないこと。

 「いじめと思われる行為」は、怪我をした部分や、落書きされた教科書などの写真を添付すると、相手に訴える力が強くなります。

 被害者の名前を加害者欄に書くなど、「いじめ」の手段として『「いじめ」報告書』を絶対使用しないこと。使用した場合には、ねたろー(管理者)が絶対許しません。

 提出する

 封筒に入れて提出先に郵送するのがベターですが、切手代がムダですよね。提出先が学校の場合は、学校のポストに入れておくといいでしょう。FAXで送ってもかまいませんが、送信元の電話番号が記録されるため、匿名希望の人にはおすすめできません。

 エクセルで作成した場合は、そのファイルをメールに添付して送ることもできます。(ただ、学校の人は忙しいためか、メールをチェックする暇はないようなので、無視される可能性が高いです。)

 他の人に見られたくない場合は、事務室(職員室の横にあることが多い)の人に「○○先生に渡してください」と言うか、必要書類を請求する際の箱なんかに入れておくといいでしょう。

 間違っても、ねたろーには送らないでください。何にもなりませんから・・・。

『「いじめ」報告』のリスクについて

 「いじめ」の被害者の方が作成・提出した場合

 『「いじめ」報告』のことが加害者に伝わり、「お前、チクッタだろ!」と逆切れし、さらに「いじめ」がひどくなる可能性があります。でも、相当苦痛な「いじめ」であれば、学年が変わり組替えがあっても、新しいクラスの人に知れ渡って『いじめ』が続くことが多いです。

 『「いじめ」報告』を提出したからといって、「いじめ」が解決することはないかもしれませんが、あなたは悪いこと(してはならないこと)をされているわけです。もし、あなたがここで何らかの意思表示をしなければ、加害者は「いじめ」を「やってもいいこと」ととらえ、他の人にも同じようなことをする可能性もあります。彼らに悪いことを積み重ねないようにするためにも、行動を起こすことは必要ではないでしょうか?

 第3者が作成・提出した場合

 『「いじめ」報告』のことが加害者に伝わり、さらに「いじめ」がひどくなるか、あなたにも「いじめ」の被害が及んでくるかもしれません。

 でも、加害者のやっていることは、決して許されることではありません。被害者の人が被害を訴えなくても、第3者から言われても仕方がないことで、そのことは学校関係者がしっかりと諭すべきなのです。

 それでも、「いじめ」がひどくなるか、あなたにも「いじめ」の被害が及んでくるのであれば、再度『「いじめ」報告』を作成・提出してください。さらに他の人が作成してくれるのがベストです。

『「いじめ」報告』の目的について

 「いじめ」の事実を教師やカウンセラーに伝えるのは、子どもにとって大変勇気のいることですが、こういった書面を用意することで、行動を起こす際に少しでも負担が減れば、と思って作成しました。

 それと、「いじめ」には、被害者と加害者はもちろん、それを見て見ぬ振りをする人がいて、その人たちの態度が「いじめ」を長期化深刻化させる原因だとも感じています。でも、傍観者であったとしても、「いじめ」は日常の大きな関心ごとであり、大きな脅威だとも思います。

 だから、「それなりの環境があれば、傍観者であったとしても動いてくれるのでは?」と考えていて、この書面を作成した部分もあります。動いてくれたとして、うちのサイトのアクセス数から見て、大きな動きにはならないでしょうけどね…。

 とはいうものの、もしあなたが「いじめ」に遭ってなかったとしても、自分の足元(自分の周囲)を見回してみてください。いつも悪口を言われていたり、嫌な役ばかりさせられている子がいるかもしれません。そういう子だって、同じ人間です。あまり深入りすることもないかもしれませんが、気になったら、『「いじめ」報告』を書いていただき、担任などに報告いただきたいと思います。それが昨今問題になっている「いじめ自殺」を減らす一歩かもしれません。

2009/01/01 更新

「いじめ」は犯罪です! 「いじめ」が人の成長に与える影響、その他

「いじめ」や暴力のない環境で、すべての子どもが育つことのできる社会を。
「いじめ」や暴力のない環境で、すべての子どもが育つことのできる社会を。「あした、いいこと」の願いです。