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ねたろーの「こころのはなし」

性格や心の動きなど、さまざまな「心の話」をねたろー流に解釈してお話しています。

 

内向的な性格・外向的な性格

 「あした、いいこと」に寄せられる相談の中で多いものの一つが、「友達が急に冷たくなった」という類のものです。

 「今まで親しかった友達が、他の子と仲良くするようになり、前のようには接してくれなくなった」ということで、そういうことが原因で学校(教室)に行けなくなる子もいます。また、掲示板にこういう話が書き込まれ、他の子も交えて話が盛り上がることもあります。

 こういうことを話してくれる子の多くは、おとなしくて口数が多くない(つまり内向的な)子だと思います。このようなタイプの子(以下、「Aちゃん」と書きます)は、一度できた友達とは末永くお付き合いしたいわけです。一方で、相手の子(以下、「Bちゃん」と書きます)は活発で誰とでも話せる人だろうから、話が合う人であればどんどん親しくなっていき、次第にAちゃんと言葉を交わす機会は減っていきます。つまりは、Aちゃんは「たくさんいる友達の一人」という感じになっていきます。そういう態度にAちゃんは不安を感じ、裏切られたような気持ちになるわけです。

 こういうことが、殺人事件に発展したケースもあります。1999年ごろの「春菜ちゃん殺人事件」とかいう事件ですが、凶悪な事件が多い中、記憶にない方も多いことでしょう。私なりにまとめると、こんな感じになります。

 幼稚園に通う子どもを持つお母さん(Cさん)がいて、Cさんは、同じ幼稚園に子どもを通わせているお母さん仲間の輪に入ることができず、いつも一人ぼっちでした。

 そんな中、あるお母さん(Dさん)がCさんに声をかけました。Dさんは、社交的でお母さん仲間の中でも、いつも話の輪の中心にいる人でした。そんな人から話し掛けられたCさんは大喜びで、その後、子どもの話題などで話が盛り上がったそうです。

 でも、それも長く続きませんでした。

 誰とでも親しくなれるDさんは、他のお母さんとも次第に親しく話すようになり、結果としてCさんは、また孤立するようになります。そして、Dさんに対し「冷たくなった」と憎しみにも似た感情を持つようになります。

 ある日、「春菜ちゃん」という幼稚園に通う女の子が、突然姿を消しました。「春菜ちゃん」のお母さんは、実はDさんです。

 やがてCさんが夫に連れられ自首します。Cさんは、春菜ちゃんを殺害し、遠く離れた実家に春菜ちゃんの遺体を埋めたそうです。

 この事件は、ニュースやワイドショーで大きく報じられ、「大人になり切れてない」など、専門家やゲストの芸能人などはCさんをボロクソ言っていました。でも、Cさんが大人になりきれていないのなら、自分の態度が原因でCさんが苦しんでいることに気付かなかったDさんも、大人になりきれてないことになります。

 その後、Cさんの裁判が始まりますが、Dさんは、裁判の中で「Cを許せない」という気持ちを検察官(?)を通じて伝えています。自分の行いを振り返るような記述はありませんでした。もっとも、わが子の命を奪われた人に対し、「自分の行いを振り返ってみなさい」といったところで、無理があります。また、どんな理由があったにしろ、人の命を奪ってはいけません。

 話は大きくそれましたが、このような話はあちこちにあるんでしょう。だから、Bさんのようなタイプの子(社交的な子)は、「自分の何気ない行いが、人を苦しめていないか」時々でいいから振り返ってみてほしいんです。

 Aちゃんのようなタイプの子は、あなた(社交的な子)が困った時に必ず力になってくれるはずです。友達でいてくれること自体に感謝しているわけですから、あなた余程悪いことをしない限り、決して裏切ったりしません。

 一方で、Aちゃんのようなタイプの子は、自分とぴったり合う友達を見つけられるよう、周りの人、例えば担任なんかが配慮してほしいですね。

 最近、「コーチング」というのが流行っているそうです。新聞などの記事で見る限り、職場で人を指導する立場の人が、部下とどう関わって行けばいいかという悩みの相談に答えるようなもので、カウンセリングの一種なのでしょう。

 ある人が「コーチング」を受けたことを日記に書いていたのですが、「すごく役に立った」ということです。でも、言われたことは「相手の立場に立って考えろ」ということのようで、私は「そんなことで感心する、あなた何才ですか?」と言いたくなります。(この人のHPによれば、2006年現在35才だそうです。)逆に言えば、「相手の立場に立って、物事を考えることができてない」人が増えているということでしょうか?

 今の時代、「自分の行いを振り返る」「相手の立場に立って考える」ということが、生きて行く上ですごく大切だと思います。そうすることで、余計なトラブルが減り、「いじめ」なども減り、結果として「学校に行か(け)ない子」も減るはずです。そういう取り組みを、私は特に学校にお願いしたいです。