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女の子と男の子、どっちが多いの?

親の会などの調査では、「ひきこもり」状態の人の男女比は、8:2だとかいっています。でも、私は間違っているように思えます。「あした、いいこと」の場合、「メールをくれる人の多くが女の子」というのはあるんですが、それを差し引いても、6:4くらいだと私は感じています。

じゃあ、なぜ8:2という数字になるかといえば、女の子の場合は「家事手伝い」とか言えば、大部分の人は納得しますし、親子の仲もそんなにギクシャクしてなく、親御さんもあまり深刻には考えないように思えます。

それと、「長男(長女)が多い」というのもあるんですが、私が応対した人のほとんどは、お姉さんかお兄さんがいました。ただ、長男や長女の場合、プライドがじゃまして、なかなか相談できないのかもしれませんね。

「いじめ」や暴力のない環境で、すべての子どもが育つことのできる社会を。
「いじめ」や暴力のない環境で、すべての子どもが育つことのできる社会を。「あした、いいこと」の願いです。

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2009/01/01 更新

「ひきこもり」ってなあに?(タイトル)
その1 「ひきこもり」の定義

「ひきこもり」の定義

 まず「引きこもり」の定義ですが、ある精神科医の話によると「人間関係が主な理由で、半年以上社会参加できない状態。ただし、分裂病(統合失調症)など他の精神疾患の症状はない。」を指すそうです。

 しかし、何かの大きな原因があって、その症状の一つが「ひきこもり」(他人との接触を避ける。自宅にいることが多いetc)だと私は考えていて、原因が何であれ、当事者の方との接し方には共通項も多いと思われることから、上の定義より広い意味で捉えています。ここでいう「原因」とは、性格、身体的特徴、病気(精神病も含む)、クセなどを指します。

 また、「あした、いいこと」では、そのような人の中でも、おおむね20才以上の人を「ひきこもり状態」といい、10代の子は「不登校」(学校に行け(か)ない)状態として区別しています。それは、10代の場合は「学校」という大きな受け皿があるからです。

れっつくっき〜んぐ!

「ひきこもり」問題の背景

 この問題の究極の背景は社会の変化により、「人を頼る必要がなくなった」ということです。自分から人と付き合おうとしないと、人付き合いできない時代です。それができない、しない人はすぐに社会から孤立してしまいます。

 詳しくは後ほど触れますが、(特に人間関係で)学校や仕事を辞めてしまうと、友達などは去っていき、家で一人でいることが多くなります。これこそが「ひきこもり」といわれる状態だと思います。もしそこから立ち上がろうとするなら、現状では何もかも一人でやらなければなりません。それが本人にとって大きな負担です。

 仮に再び学校に通いだしたり、職に就いても、同じ理由で続かなくなると悩みはさらに深まり、解決がさらに困難になるでしょう。

人を大切に

 私は昭和50年以前の生活様式は知りませんけど、かつては、醤油や味噌がないときには、よく隣の家に借りに行ったそうですが、今では深夜でも近くのコンビニですぐに買えます。また、私が小さい時ですが、隣に引っ越してきた人が、電話をよく借りに来ていました。でも、今はみんな携帯電話を持ってますよね。

 しかしながら、そういうところから、隣の家にどんな人が住んでいるかを自然に知ることができ、そこから「つきあい」も生まれてきたように思えます。また、近所にお節介なおばちゃんなんかがいて、困った顔をしていると、余計なお世話みたいにいろんなことをしてくれたようです。(もちろん、こういう人は迷惑ではあるんですけどね・・・。)

 だから、このような状態になっても、今のように一人(家族)だけで抱え込む必要もなかったように思えます。あまりいいことではありませんが、1995年の阪神大震災の時はたくさんの人が家を失い、不自由な生活を強いられましたが、お互いに助け合って乗り切りました。6000人もの尊い命が奪われるなど、失ったものは計り知れませんが、得たものも大きいはずです。

 今の時代に必要なことは、お金を払わずにある程度、人を頼らなければならない環境かもしれません。

人を大切に

 もっとも、若い人だけでなく、お年寄りの孤独死も増えているし、年齢だけの問題でもなさそうです。そういう意味では「一億総引きこもり」と言っても過言ではありません。

 「ひきこもり」というのは、ひとことで言ってそういった社会のひずみの一つです。他にも、児童虐待とか、ドメスティックバイオレンス、ホームレスなど社会問題になってますが、これらも根っこは同じ(社会的に孤立している)だと思います。

あゆちゃん

 次ページ以降で、「ひきこもり」問題について、いろんな角度から私の考えを述べて行きます。文字ばかりですが、よろしければお読みください。