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学校行かなきゃなんないの?

学校に行か(け)ない子が悩みそうなことについて、管理者ねたろーがアドバイスしています。

トンネルの出口
どんな苦しみ・悲しみにも必ず出口がある。そのときまで一緒に歩こうよ。

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学校には行かなければならないんでしょうか?
学校へ行きたいけど、行けないんです。
進路のことが気になって、イライラしています。
昼間は、みんなどうやって過ごしてるんですか?
人が怖いんです…。
学校へ行かなくなって以来、親との関係がうまくいきません…。
友達がほしいんですけど・・・
「強く」なりたいんです。
教師から「お前はダメなやつだ」などと言われました。
相談したいんだけど・・・

学校には行かなければならないんでしょうか?
学校へ行かないのはわがままなの?

 無理してまで、行くことはありません。

 学校に行くか行かないかは、基本的にあなたの気持ち次第です。だから、いじめられる、周りの人とうまくいかない、担任が信頼できない、その他学校がどうしても苦痛なら、無理してまで行くことはありません。

 ただ、「勉強が嫌」「学校がおもしろくない」「何となく行きたくない」程度の理由だったら、将来のことを考えて、行った方がいいかと思いますよ。

 もし、「学校に行かない」と決めたのであれば、学校に行かない人向けの場所がたくさんあります。どんなタイプのものがあるのか、簡単にまとめたので見てくださいね。ここをクリック

 わがままとか、そういう問題じゃありません。

 どうしても行きたく(行け)ないんだったら、わがまま(甘え、怠け、自分勝手、自己中心 etc.)というレベルの問題ではありません。

 「わがまま」という言葉は、言う側の一方的な気持ちを表す言葉で、ある人から「わがまま」と言われたからといって、すべての人がそう思ってるわけではありません。また、「我慢が足りない」と言う人がいるかもしれないけど、我慢の限度は人によって違うわけで、他の人が耐えられることに耐えられないからといって、それが悪いわけでもなんでもありません。

 ほとんどの人が当たり前のように行ってる学校に、行か(け)ないのには相当な訳があると思います。だから、「学校へ行かない」ということは、緊急避難でもあるし、正当防衛でもあります。だから本来、恥ずかしいことではありません。

 ただ、昼間の時間に家にいる人が他にいる場合は、学校に行けない人のための場所(フリースクールや適応指導教室)に行った方がいいかもしれません。

あゆちゃん

学校へ行きたいけど、行けないんです。どうしたらいいですか?

 とりあえず、行きたい理由を考えてみてね

 「行きたい」というよりは、「『行かなければならない』とは思ってるけど、行くことができない」と言った方が正しいのでは? 

 良い考え方とは言えませんが、学校へ行きたいなら、なぜ学校へ行きたいのか考えてみてください。具体的には、あなたが学校に対して持ってる魅力を何でもいいから、最低3つあげてほしいです。「いい友達やいい先生がいる」「修学旅行が楽しみ」など何でもOK。それができないなら、今の時点では学校へ行くのはやめた方がいいです。また行けなくなったり、後で傷つくだけだから・・・。

 

進路のことが気になって、イライラしています。

 中学校に1日も行かなくても、行ける高校(全日制も含めて)はあります。

 学校へ行ってなくても進路はいっぱいあります。当サイト内の「学校じゃ教えてくれない進路情報」でもいろいろ紹介しているから、見てみてくださいね。そして、もっと知りたい人は、近くにどんな学校があるか検索エンジンなどで調べ、可能なら学校に直接見学に行ったり、問い合わせてみてください。

※ 「あした、いいこと」では、中立的な立場でアドバイスしているため、学校名を出したり、学校などへの直接のリンクは張っていません。

 学校へ行ってない上にひとりでいると不安もたくさんあるでしょう。すぐに進路を決めなくていいなら、自分にとって楽しいことを見つけて、今という時を楽しんでほしいです。これは学校へ行ってない人だけでなく、今生きてるすべての人に言えることだけど、これからのことを考えると、どうしても不安で胸がいっぱいになり、暗い気分になるから…。

 

他の人が学校いってる時間、みんなどうやって過ごしてるんですか?

 ぜんぶあなたの時間です。

 他の人の話では、図書館へ行き自分の好きな本を読んだり、本屋で立ち読みしていたり・・・。水泳やバレエなどの教室に通ってる人もいました。年齢によっては、車の免許を取りに行ったり、パソコン教室なんかに通う人もいるますよ。

 テレビを見たり、ゲームやパソコンするのもいいけど、できれば家事などを積極的に手伝ったりはしてほしいですね。

 

人が怖いんです…。
(同じ年頃の人、同じ学校の人など)

 他の人と違うと、すごく不安ですよね。

 学校へ行ってない、つまりその他大勢と同じことをやってないから、どこか負い目を感じて、また「誰にも自分が認められてない」という気持ちが「怖い」という感情につながってるんだと考えられます。でも、怖いなら、怖いでもいいんじゃないかな? それよりも大切なことは、あなたと友達になりたい、あなたの力になりたい、という人が地球のどこかにいるということ。 難しいとは思いますが、そういう仲間を見つけられたら、学校とはまた違う世界が見えてくるし、「人が怖い」という気持ちも徐々になくなるはずです。

 

学校へ行かなくなって以来、親との関係がうまくいきません…。

 現実を受け入れられるようになるには、親だって時間がかかるもんです。

 ひとことで言うと、親も混乱して悩んでるんですね。どうしていいのかわからない状態、とも言えるでしょう。昔、学校へ行かない子を持つ親たちの集まりに出させてもらったことがありますが、涙ながらに話している親もいました。

 そんな親が苦しみから解放されるためには、あなたが学校へ行くしかないんだけど、どうしても行けないんだから仕方ないですよね。親の方も、頭ではわかっているけど、少なくても30数年間、常識と思っていたことを変えるには時間もかかるもんです。

 

友達がほしいんですけど・・・

 基本的に、自分から行動を起こさないと難しいです。

 方法はいろいろあると思うけど、インターネットができるんだったら、掲示板やSNSなんかに「友達探してま〜す」とか書きこんだりするのがいちばんかんたんだと思います。

 でも、無理せずいつものようにしていても、友達ができる人がいて、そういう人と比べると不公平ですよね。

 

「強く」なりたいんです。

 「強い」ことと「学校に行く」ことはまったく関係ありません。また「強くないと学校に行けない」ということもありません。

 「強い」ことと「学校へ行く」こととは関係ありません。学校行ってる子の中にも「強い」とはいえない子がいます。 誰に言われたのか知らないけど、そんなことは気にしなくてもいいです。もし教師に言われたのなら、次の質問でも見てください。

 だいたい、「弱い」ということはどういうことでしょう? 傷つきやすいことかな? なら、逆を言えば、「強い」とは「傷つきにくい」ということやね。でも、「傷つきにくい」ということは、「他の人の言うことや態度が気にならない」ということで、これはむしろ「にぶい(図太い、ずうずうしい)」ということです。 これと「学校へ行く」ことを結びつけること自体、私はまちがっていると思います。

 「強い」にも色々な意味があると思います。だから、どういう意味で「強く」なりたいのか、まず考えてくれませんか?

 一方で、「弱い(傷つきやすい)」ということは、「いろんなことを深く感じてしまう」ということですね。でも、それがあるからこそ、人に共感したり、人の心の傷を理解でき、人付き合いの幅が広がって行くのではないでしょうか? 管理者ねたろーは、そういう人をすごく大事にしたいし、応援していきたいと思っています。

 

教師から「お前はダメなやつだ」などと言われました。

 教師だってその程度の人間です。

 教師は「学校へ行か(け)ない」問題についてあまり知らないし、ビビッてる部分もあります。それに教師というのは、この世の中にさまざまな人がいることも理解してないし、それを知る機会も少ないんです。だから、どうしても狭い範囲の価値観でしか子どもを見れなくなります。

 例えば、教師がよく言う言葉に「逃げてはいけない」というのがあります。でも、逃げないでいつも立ち向かっていたら、はっきりいって疲れるし、複雑な世の中では、教師以外の人は皆過労死するでしょう。だから、この社会で生きる人はそのあたりをうまくバランスを取り、必要なときにだけ逃げないでがんばるものです。

 どういう時にがんばるかはその人次第です。人によって、それが仕事だったり、趣味だったり、恋愛だったり、家族だったり、財産だったりする。そのあたりのことは、一般の人ならいろんな人とつきあう中で自然に身につけていくもんだ。でも教師はそれを知らない、あるいは頭ではわかってても子どもにはそれを言えないのかな?

 他にも、「このままじゃ社会に出てやっていけないぞ」など、傷つける言葉はたくさんあるだろうけど、どれも根拠はありません。気にしなくていいですよ。

 ここで言いたいのは、国語とか数学とか、知識の面では教師の方が上だけど、教師はあくまで知識を教える人であって、人生を教える人ではない、ということ。だから、そんな人の言うことを鵜呑みにすることはありません。教師が間違うことだってあるんですよ。

※ 学校の先生たちへ

 この項目をご覧になった方から、「そんな教師ばかりではない」という苦情をよくいただきます。でも、当サイトに寄せられる相談の多くは、「教師がうまく配慮すれば、そこまで深刻にはならないのでは?」と思われるものです。「先生なんて信頼できない!」という子どももたくさんいます。

 詳しくは、こちらをご覧ください。「あした、いいこと」をやってきて、出した結論です。

相談したいんだけど・・・

 学校内なら保健室の先生がいちばんかな。

 学校の中なら、保健室の先生に話を聞いてもらうのが一番良さそうです。実際、学校に行くか行かないか迷ってる子から相談いただくこともありますが、たいていの場合、保健室の先生に話を聞いてもらうようアドバイスしています。

 「あした、いいこと」でも相談を受け付けています。みんなの話を聞いてみたい方は、「掲示板・らくがきコーナー」に書き込んでみてください。個別の相談も受け付けています。 相談用のフォームを用意していますので、トップページからアクセスしてください。

 とはいえ、あなた一人だけががんばれば解決する問題ではありません。教師、同じクラスの人、親御さんなど、それぞれに役割があって、うまく行って初めて「学校に行ける」ということになるんだと私は考えています。

2020/05/20 更新

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