あした、いいことあるかな…(トップ) > 「ひきこもり」ってなあに > その8・「ひきこもり」Q&A | ||||||||
「ひきこもり」状態の人を「甘えてる」と話す人をよく見かけます。特に某テレビ局の朝のワイドショーのキャスター(名前は知らない)は、「ひきこもり」状態の人を揶揄する一方で、どこか羨ましがってるにも見えました。 じゃあ、一度体験なさってはどうですか? 1日中何もしない、外出しない、電話やパソコンの電源を切って誰とも連絡を取らない、ただテレビを見てるだけ、食事はあなたの好きな物を用意しましょう。 あなたがそういう生活をすることを想像してみてください。多くの人は、3日も持ちませんよ。(笑) 「ひきこもり」状態の人は、友達が少ないから他人と連絡を取ることが少ないし、何もすることがないからそうならざるを得ないのですが、そういう生活は決して快適ではありません。
2009/05/29 更新 |
「ひきこもり」Q&A今まで記載した以外の、『ひきこもり』関係の質問についてQ&A形式で書いてみました。 「不登校」と「ひきこもり」の関係は?学校に行けずに一人でいることが継続している場合には、20才以上になってもそれが続くことが多いようです。 社会に出てから「ひきこもり」状態になるケースもありますが、その人も子ども時代から、社会とのつながりが少なかったのだと思います。つまりは、「社会とのつながりが少ない人」というのは、「ひきこもり」状態になる可能性が高いかもしれません。
「ひきこもり」状態の人は犯罪を起こす確率が高いのか?「ひきこもり」状態の人が大きな犯罪を引き起こしたことがありましたので、心配なさる方が多いようですが、私はそうは思いません。先ほども書きましたが、彼らは大きなものを求めない人たちなので、犯罪を起こす可能性は小さいと思います。 しかしながら、もし犯罪を引き起こすとなれば、ストレスがたまりにたまって爆発する時です。だから、犯罪を起こしたとすると、非常に大きなものになるでしょう。それが偏見につながってるのでしょう。 「引きこもる」のは甘えか?子ども向けの「学校行かなきゃなんないの?」内の「学校に行かないのはわがままなの?」でも同じようなことを書いていますが、どうしてもできないことならば、「甘えてる」とかいうレベルの問題ではありません。 多くの人には苦にならないことでも、それができないことで大きな悩みになったり、それが原因で社会参加できない人もいます。「できない」部分については、周囲の人がある程度、手を差し伸べてあげればいいんです。そして、「ひきこもり」と呼ばれる人たちも、何がが「できない」人を助けてあげればいいんです。そういうのがつながって、社会というのができてるのだと思います。大事なのは、「ひきこもり」状態の人をそういう流れの中に引き込んでいくことではないでしょうか? 彼らを非難するだけでは、何にも始まりません。
うちの息子は仕事をすぐ辞める。これも「ひきこもり」か?本人がおとなしい性格で、人間関係が原因で仕事が続かないのなら、「ひきこもり」状態に陥る可能性があるでしょう。 でも、「酒を飲んで暴れてクビになる」「上司と考えが合わない」「仕事よりもギャンブルの方が好き」「友達が多い」といった場合には、「ひきこもり」とは無関係だと思います。 「ひきこもり」についての公的援助はあるか?「ひきこもり」状態に限らず、「心の問題」のために生活に支障がある(就業できないなど)人のための公的援助があるようです。 医療費の減免精神科・神経科、心療内科での自己負担額(病院の窓口で支払う金額)が、通常の3割から1割に引き下げられる制度があるそうです。詳細は、病院で受診した際に尋ねてください。 国民年金の障害基礎年金精神科・神経科などに掛かり続け、障害等級の1級又は2級と認定されると、「精神障害」として国民年金から障害基礎年金が支給されます。「精神障害」というのは、主に統合失調症が対象になりますが、うつ病なども認定の対象になるようです。下表の3つの要件を満たす必要があります。(☆印は、20歳未満の人は問われません。無条件で満たしていることになります。)
※ 特例として、初診日が平成28年4月1日までは、初診日の前日が属する月の前々月までの1年間、保険料を納付又は免除されていれば、保険料納付要件はOKです。 障害基礎年金を受けるには、社会保険事務所などへ本人や家族が請求する必要があり、もらえる金額は年額で79万2096円です。(平成21年の2級の場合) なお、障害基礎年金がもらえるようになったとしても、半年に1回は障害認定を受ける必要があるようです。(医師の診断書によって判断されるようです。) 保険料納付要件について(2009年5月27日が初診日の場合)「初診日の前日」は2009年5月26日で、この日は2009年5月に属し、その前々月は2009年3月となります。 保険料は1ヶ月単位で支払うことになっていますので、2009年3月分までで「被保険者期間のうち3分の2以上の期間、国民年金の保険料を納付している(又は免除されている)」場合は、保険料納付要件を満たしていることになります。特例の場合は、2008年4月から2009年3月までの間、保険料を納付又は免除されていれば、保険料納付要件は満たされます。 障害等級について
難しそうに思われるかもしれませんが、実際にもらっていた人がいますので諦めないでください。 こんな制度もあります。「職親制度」といって、保健所などが短期間の仕事を斡旋してくれる制度もあるそうです。(詳細は不明。でも、実現性は低いでしょう。)
外国にも「ひきこもり」問題はあるのか?欧米では多分ないと思いますが、各種報道などから、社会的に孤立している人は多いと思われますので、「ひきこもり」的な状態の方はたくさんいると思われます。 また、日本とよく似た国として韓国が挙げられますが、韓国には男性のみですが徴兵制があり、おおむね18歳になると兵役が待ってますので、もしあったとしても、否応なくそこで「ひきこもり」状態は終わることになります。とはいっても、実際はわかりません。 |
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