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子どもが学校に行か(け)なくなったら

お子さんとの接し方

お母さん 外に出たがらない。人と会うのを恐がる。

「行か(け)ない」状態が続くと、多かれ少なかれ、このようになる子が多いです。

単に行く・行かないだけの問題であれば、そんなに難しくはないと考えられますが、このことはその後に起こってくる問題で、この問題でいちばん重要なことだと思います。

まず、本人には「みんな学校行ってるのに、自分だけ行ってない」という負い目があります。だから、どうしても学校に行ってる人にコンプレックスを感じ、自分と同年代の人を避けるようになります。特に、同じクラスの連中に会うのを恐れるようになります。なぜなら、学校のことを聞かれると返答に困るからです。そうして、外に出ることはあっても人目を避けて回り道をしたり、親の運転する車でしか外出できない、ということになってきます。

そして、どうしても一人でいることが多くなります。いつも一人でいると、自分のマイナス面ばかり見てしまうようになるので、余計に自分に自信が持てなくなるんです。だから、自分から人に話しかけることがことさら難しくなるでしょう。また、今までいた友達とも連絡を取る機会が少なくなり、去っていくでしょう。また、外に出ると「学校へ行ってないことで他人から咎められる」と考えてしまい、他の人の目線を非常に気にするようになります。特に、他の人が学校に行ってる時間に外を出歩いていて、お節介なおばさんに「学校どうしたの?」と聞かれるようなことがあるとなおさらです。

そして、人が集まる場所、つまりスーパーや本屋などには一人では行けなくなりますし、電車やバスに一人で乗れなくなることもあります。

その他、学校に行か(け)ない子に振りかかる重圧をまとめると次のようになります。

子どもに振りかかること
Fig.1 子どもに振りかかること。

でも、学校は行けないけどフリースクールなどでうまくやっている、という人もいるので、すべての人がこのようになるとは限りませんが、全体の半分くらいは、程度の差こそあれ、このようになってしまっていると考えられます。しかしながら、「自分で克服すべきこと」と考えている人が多く、それを強く指摘されると本人はさらに傷つきます。親御さんもこのことを咎めたことと思います。

子ども(本人)に「自分でもできる」と感じれるような機会を少しでも作って!

さて、このような状態を改善すべく、親御さんに何ができるのでしょう?

子どもの状態をしっかり受け止め、理解し、子どもに振りかかってる重圧を少しでも取り除くことです。上の図で言うと、「親類、兄弟への負い目」「社会からの偏見」というのは、親がしっかり対処すれば大丈夫です。あと、「勉強の遅れ」については該当箇所をご覧ください。他については子どもの内面的な問題なので、親が動いたところで解決できるものではありません。しかし、これも親子の信頼関係がしっかりしていれば、子どもにとってすごく楽です。

それと、親が世間体を気にするなど、親御さんが気づいてなくても子どもを他人から遠ざけようとしている場合もあると思います。どうしても受け止められなければ仕方ないですが、子どもと接するときは「受け止めているような素振り」を見せてください。その上で、「外に出ても大丈夫」ということを親が身をもって示してやる必要があります。具体的には、

親の方から子どもを連れ出す。又は親が知人に会うときに子どもも同伴させる。

このようにして親子で外出する機会を作ってみたり、子どもに他者と交わる機会を与えたりしてははどうでしょう。連れ出す理由は買物や親子でキャッチボールなど小さなことで十分です。また、知人に会う場合は、子どもの身の上話に興味を示さない人を選んだ方が安全です。「近くなら知人に会うので、遠くなら出かけてもいい。」と言う子どももいますが、その場合は子どもの言う通り遠くまで連れていったり、あるいは子ども一人で旅をさせるのもいいかもしれません。

 

お父さん 昼夜逆転について

子どもの好きなようにさせればよい

 不登校関係の書籍にもこれぞと言う答えは書いてません。ただ私の経験上言えることは、学校という生活のリズムを決定付けるものがなくなり、生活のリズムが崩れているのが最大の原因だと思います。でも、昼夜逆転で迷惑している人がいないのなら、また、それによって困ることがなければ、子どもの好きな様にさせてください。

 私事ですが、以前、18歳の女の子(当時、高校を辞めて昼夜逆転を繰り返していたそうです。)と文通していて、私が何気ないことを書いたら、返事の手紙に昼夜逆転が治ったと書いてありました。こういうことはちょっとしたことで治ることもあるようなので、あまり気にしないのがいいかもしれません。

 

窓からのぞく女の子

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