学校との話し合いについて、今後について
学校側との接し方。(思うように対処してくれない。)
難しいとは思いますが、言うべきことは学校側に伝えましょう。
「学校に行か(け)ない」子どもの問題は今に始まったことではありませんが、今になっても、学校側はそういう子どもにどう対処すればいいかわからず、そういう子どもにビビッてる部分もあります。そして、学校の先生たちは「忙しいこと」を理由にして逃げていることが多いです。
それでも、その時のお子さんの状況や、お子さんが学校に対して何か言っているのなら、それは伝えるべきですし、「もし○○なら、学校に行ける」みたいなことを言っているのなら、それも伝えるべきでしょう。先生たちが忙しいことは事実で、「モンスターペアレンツ」という言葉もあり、学校側からは嫌われるかもしれませんが、言うべきことは言った方がいいです。
この問題は、本来は学校側が主導権を取り、学校側が親御さんに今後の見通しや適切なアドバイスをするべきなんです。つまり、「お子さんは、△△があって、学校に来られないんだと思います。それに対し、学校は□□しますので、親御さんは◇◇してください」という風にアドバイスすべきです。
話は変わりますが、お子さんが小さい場合(小学校以下)で、クラスでの人間関係に問題がない場合は、行き渋る日の時間割や給食の献立を見ると、行けない理由がわかってくることがあります。その上で担任などと相談し、配慮してもらうことで行けるようになることもあります。
お子さんの気持ちを尊重してください
担任がお子さんとの面会を要求してくることもあるでしょう。でも、お子さんがそれを拒んだ場合は、「忙しい中来てくれたんだから」とお子さんを責めるのではなく、お子さんの意思を尊重してください。
担任の不手際が、「行けない」原因になっていることもあります。
復学の可能性は? 転校は?
行けなくなった状況を考えて。
「復学」とは、現在学籍のある学校に再び通うことを言います。
復学については、学校に行か(け)なくなった原因についてもう一度考えていただき、復学後に同じようなことが起こった場合にどう対処するかをまず考えてみましょう。いちばんいけないのは、行ったり行かなかったりを繰り返すことです。そして、次のようなことを考えてください。
- 行かない原因に「いじめ」(人間関係のトラブル)はあったか?
- 同じクラスに友達がいて、今でも頻繁に連絡を取れているか?
これらは、子どもどうしの関係がどうなのか、という質問です。いじめが原因の場合は、学校へ行けばまたいじめの相手がいる訳で、どう向き合っていくのか? また、友達がいることは復学の絶対条件です。今挙げたあたりがあやしい場合は、学校側に対応をお願いするべきでしょう。
もちろん、学校へ行くのは子ども本人だから、主な部分は子どもに判断させてください。もし、行かない、と判断しても怒ったりしないでください。また、親が答えを急かすのもいけません。
また、「学校に行かなければ、○○(良くないこと)になる」と子どもの不安を煽って学校に行くように仕向ける人もいますが、情報量なら子どもは親御さんよりは多いはずで、説得力は小さいと思われます。却って、親子の信頼関係を損なうことになります。
「転校すればいい」という人もいますが
転校すれば、多くの場合周りは知らない人ばかりです。例えば、「いじめ」が原因で行けなくなった場合なら、転校して「いじめ」はなくなるかもしれません。でも、「いじめられない」という保証もないし、「転校先で『いじめ』に遭い、学校に行けなくなった」という子どももたくさんいます。そのあたりを考えると、転校は本人に過度の不安を強いるもので、オススメはできません。実際、転校したものの、転校先で行けなくなった人を私は知っています。はっきり言って「割の合わないバクチ」だと私は考えます。
学校に行かない場合、進級や卒業はどうなるの?
小中学校は卒業・進級できます。でも、高校以上は・・・
小学校の場合は、1日も行ってない場合に進級や卒業が認められなかった、という話は聞いたことありません。
中学校の場合も、子どもの将来のことを考慮して進級、卒業させるのがほとんどです。その場合、卒業証書などは、卒業式後に親が取りに行きます。なお、留年した人もごくまれにいますが、これは病気などのため、本人が留年を希望した場合に限られます。万が一、卒業できなかった場合は,中検(合格すると中学を卒業したことになる。問い合せは各市町村の教育委員会へ。)を受ける手があります。
一方、高校以上は義務教育でないため、行かなければたちまち留年させられるし、それが続くようなら退学させられます。テストの点数がすべて100点でも、出席日数が足りなければ高校の場合は卒業はできないようです。
高校の場合は、学校ごとに進級できない欠席日数が決められていますが、学校によっては「病気」であると認定されると欠席してもよい日数が増えることもあるようです。また、授業料さえ払えば退学にはならない高校もあるようです。