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子どもが学校に行か(け)なくなったら

相談について、「不登校」の子を支援する場所

お母さん 親が悪いのか? (育て方が悪い、愛情が足りないetc)

どれも根拠のない主張です。無責任な言葉に惑わされないで!

子どもに何かあると、必ず親がやり玉に挙げられます。特に「専門家」を名乗る人から言われるとかなり堪えますよね。しかし、多くの場合根拠はありません。もし、このように言う人がいたら、その根拠を問いただしてみましょう。はっきりした理由を言えない人がほとんどだと思います。

「育て方が悪い」「愛情が足りない」というのも同じです。「育て方が悪い」と言った所で、じゃあ、「良い子育て」って一体何なんでしょう? 学校に行っていれば、「良い…」と言えるのでしょうか? 「愛情」に関しても、「足りないから、学校に行けなくなったり、様々な問題行動につながる」とは言えません。ただ、いくら「与えて」も、それがうまく「伝わってる」か、という問題は残りますが・・。

基本的に、学校に行かないことで親をあれこれ責めることは間違っています。親の接し方が原因で、子どもを追い詰めてしまった場合でも、親がそれを認め、接し方を改めることで新たな信頼関係が生まれてくるものです。しかし、親が必要な対処をせず、子どもを放置している(子どもから逃げている)場合は、親が責められても仕方ありません。

結論は「まわりの言葉に惑わされることなく、しっかり自分の考えを持ってほしい」ということです。そして、自信を持って子どもに接してもらいたいと思います。それができて初めて、この問題に取り組む出発点に立ったと言えるのです。

お父さん どこに相談すればいいでしょうか?

多くの場合、学校に行か(け)なくなったお子様は「被害者」です。このことを念頭においておきましょう。

「不登校」といっても、多くのお子さんは好きで学校に行ってないわけではありません。学校での理不尽な扱い(「いじめ」、友達がいない、仲間はずれなど)が原因の子どもが多く、むしろ被害者であり、悪くはないんです。だから、本来、アドバイスしようにもできないものです。

とはいえ、そのままにしておくわけにはいきませんし、何もしないと放っておかれますので、必要に応じて相談されることはおすすめします。また、そうすることで、あなた自身も気が楽になるでしょう。でも、子どもには原因がない(あったとしても、相手の方が大きい)のだから、あなたやお子さんの方が取れる選択肢は少ないと思われます。

場所によって傾向があるので、それについてお話しします。

フリースクール、学校に行か(け)ない子を持つ親が集まっている団体(親の会)はそれなりに応対してくれると思われますが、一方的な価値観、特に学校を敵対視するような見方を押しつけるようなところもたくさんあります。また、「私の子どもはこうだった」的なアドバイスが多くなると思いますので、あなたのお子様に当てはまるかが疑問です。それ以前に、こういうところに集まる親は、どうしても社交的な人が多いので、そうでない人は肩身の狭い思いをするだけかもしれません。

適応指導教室、児童相談所などの公的機関は、ベテランの教師や臨床心理士などが相談に応じ、子どもを学校へ戻すことを目標にアドバイスはしてくれます。どちらかというと、「あなたの子どもの側の問題点を指摘し、それを解決すれば学校に行ける」みたいなアドバイスになると思います。それに納得できず、私のところに相談される親御さんもいました。

よく駅の広告に「心理療法」などと大きな看板がありますが、こういった民間のカウンセリング施設や病院は、アドバイスの内容はまちまちで、相談して後悔している子どもや親御さんも少なくありません。

「いじめ」や暴力によって「行けなく」なっているのが明らかであれば、弁護士や人権擁護局(あなたの地域の法務局の中にある)、警察でも受け付けてくれますが、一人で行くには敷居が高いでしょう。

応対してくれる人は、一応、この問題には精通しています。でも、一度相談して解決することはまずありません。むしろ、「この話題で話が出来る人」くらいに感じていただくのが、あなた自身にとっても気が楽だと思います。

「あした、いいこと」でもメール、掲示板による相談を受け付けておりますのでご利用ください。(右にある「ねたろーに相談する」をクリックしてみてください。) あなたのお話をしっかりとお聞きした後に何ができるか判断したいと思っています。また、私の近所にお住まいでしたら、親御さんに付き添わせていただき、学校の方とも意見交換をしてみたいと考えています。

お母さん 学校へ行か(け)ない子が利用する場所は?

必ず行かなければならない、というものでもありません。

よく知られているのは、民間やNPOのフリースクール、塾や、公的機関の適応指導教室です。詳しくは、「学校行かなきゃなんないの?」(下のメニューからどうぞ)をご覧ください。

とはいっても、必ず行かなければならない、というものではありません。特に学校に行かなくなった直後は、精神的に不安定ですので、「フリースクールに友だちが通っている」という場合以外はやめた方がいいです。

利用するにしても、本人に合わないことも多いし、どこも長所短所がありますので、何ヵ所か実際に見学して、わからないことはスタッフに質問して、納得すれば利用するといいでしょう。

また、それ以外に親が教師代わりになり、勉強などを教える方法(ホームスクーリング)もあります。しかし、この場合は教材選びなどをすべて親がやらなければならないし、どうしても親子だけで過ごす時間が多くなるので、近くに住む同じような親どうし・子どうし交流を持つことも大切です。

どっちにしても、「学校に行かないこと」を選択するなら、その時点で親は子どもの最大の応援団長にならなければなりません。子どもの方は、まわりの同い年の人と違うことをしていて、不安を感じることもあるので、親がいちばんの理解者になり、しっかり子どもを支えなければならないのです。

保健室登校、相談室登校について

学校には行くものの、教室には行かずに保健室や相談室で1日を過ごします。学校によっては専任の教師やスクールカウンセラーがいて、学習指導などを受けられることもありますが、いない場合は、登校した時に職員室に行き、部屋の鍵をもらってそれらの教室を利用することになります。

学校側から提案されることもあるかと思います。とはいうものの、この問題に無理解な教師が無理やり教室に連れて行こうとしたり、他の生徒が部屋のドアを蹴ったりするなど、良くない話も聞いていますので、私としてはおすすめできません。

もし、教室に行けなくても、学習指導をしてほしい場合は、難しいかもしれませんけど、科目担当の教師に家に来てもらうようにするのが懸命です。

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